2023.09.20
足場工事で最も導入頻度が高いのがクサビ式足場。
現場作業員にとっては「軽くて持ち運びやすい」、「組立が簡単」などメリットとなる声が多く聞かれます。
一方で「資材が軽いので倒壊する恐れがある」など、デメリットが全くないわけではありません。
実際、足場倒壊のニュースを見ると、ほとんどがクサビ式足場です。
そこでクサビ式足場の安全性についてご紹介しましょう。
まずこういった足場倒壊のニュースを見ると、実は規定を守っていない現場が多いです。
足場組立の設置上限は45mまでとされています。
それ以上になると、足場の安定性が十分に確保されないため設置は禁止されています。
しかし、実際には50mぐらいの足場組立工事も発生するので、そういった時にクサビ式足場を導入しても大丈夫だろうなどと強行してしまうケースがあります。
これがまず危険な要素の一つです。
そしてもう一つは天候の確認。
45m以内の高さであれば必ず安全に作業できるとは限りません。
その日の天候によってやはり揺れもありますし、安定性に問題が生まれてしまうこともあります。
特に台風が近づいていたり、突風警報などが発令されている際は強行すべきではないでしょう。
安全性が保たれている環境で使用すれば特に倒壊の恐れはないはずです。